今回はこのような疑問を解決します。
こんな方におすすめ
- PDCAサイクルについて知りたい方
- PDCAサイクルを日常的に使いたい方
- 目標を達成したい方
本記事の信頼性
私自身、製造業に従事しており、普段からPDCAサイクルを意識した業務をおこなっています。この経験からPDCAサイクルについて詳しく説明できます。
それでは早速行きましょう。
PDCAサイクルとは
まず、PDCAとは何か?ということについて解説していきます。
PDCAとは、4つの単語の頭文字を取ってつなげたものです。
P : PLAN(計画)
D : DO(実行)
C : CHEAK(評価)
A : ACT(改善)
PDCAサイクルとは、上記4つのステップを順番におこなうことによって、自分自身や組織の業務を改善・向上するためのフレームワークです。
PDCAの歴史
もともとPDCAサイクルというものは1950年代にアメリカの統計学者であるデミング博士によって提唱された概念です。デミング博士は日本の製造業に対して統計的な品質管理手法を講義していました。その品質管理手法の一つのプロセスとしてPDCAサイクルを提唱しました。
その後、日本の製造業ではPDCAサイクルを基に業務を進めるというのがメジャーとなっていき、品質管理の国際基準であるISO9000やISO14000にも影響を与えるようになりました。
現在では製造業のみならず、システム開発やサービス業などにも広く活用されるようになりました。
PDCAの4ステップ
PDCAサイクル目的を端的に言えば『業務の効率化』です。以下の4つの各ステップをそれぞれ進めていくことによって、業務の効率化を図ることができます。
それぞれのステップについて細かく紹介していきます。
PLAN(計画)
最初のステップは計画立案です。目標設定とそれを達成するために何をすべきかというのを洗い出します。
目標を設定するためには『現状把握』が必要なります。現状を確認することで現状と目標のギャップを明確にし、どうやって目標までにたどり着くか計画を立てます。
例. 目標を『TOEICで800点を取る』とした場合
・今自分が何点取れるのか、またそれぞれの分野の内訳を明確にする(現状把握)
・自分の点数と目標点数とのギャップを確認する
・いつまでに(When)、どこで(Where)、どんな参考書を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)やるのかを考える。
定性的ではなく定量的に考えることが大切です。
DO(実行)
立てた計画を実行していきます。計画を詰めていれば詰めているほど、それを忠実に進めていくだけです。
PLANで無理な計画を立ててしますと、実行できずに終わってしますのでそうならないように、計画を立てることが大切です。なのでPLAN(計画)のステップが非常に大切になってきます。
進める際の注意点は、スケジュールに則って進められているかを都度確認することです。もし遅れが生じているようならば、『なぜ遅れたのか?』を記録しておくことが大切です。
CHEAK(評価)
ここでは、計画を実行できたかどうか、どの程度実行できたかを評価します。重要なのはできなかった場合、『なぜできなかったのか?』理由を明確にすることです。
できなかったところの深堀りの方法として『なぜなぜ分析』が絶大な力を発揮します。
例えば、『TOEICで目標の800点よりも100点低い700点しか取れなかった。』とします。
その時に、『なぜ取れなかったのか?』と自問自答します。これがなぜなぜ分析です。
『700点しか取れなかった。』
①なぜ取れなかった?→「長文問題で目標点数よりも100点少なかったから」
②なぜ長文で100点少なかった?→『時間が足りなかったから』
③なぜ時間が足りなかったの?→『問題を解くスピードが遅かったから』
④なぜスピードが遅かったの?→『わからない単語が多々あって、文脈を都度考えながら解いたから』
⑤なぜわからない単語が多々あったの?→『単語の勉強時間を一日30分としていたが、その時間で覚えきれなった。』
このように『なぜなぜ分析』をすることによって、目標が達成できなかった理由の真因を突き止めることができます。
ACT(改善)
最後のステップは『改善』です。CHEAKのステップで明らかになった真因に対して、それを改善する方法を考えます。そしてここで挙がった改善案を次のPDCAサイクルのPLANへ入れ込み、再度PDCAサイクルを回していきます。このサイクルを継続的に行うことで、業務を改善していこう、というのがPDCAサイクルです。
PDCAサイクルのメリット
PDCAサイクルを回すことによって得られるメリットは以下のようなものがあります。
・現状と目標のギャップを明確にできる
・目標までの道のりが定量的に把握できる
・継続してサイクルを回すことで確実に成果が出る
現状と目標のギャップを明確にできる
よく、現状把握を疎かにする人がいます。私もそうです。しかし、現状を把握していないのに目標なんか達成できるはずもありません。
まず現状を把握し、自分の現在地を明確にし、そこから目標までどの程度の距離があるのかを明確にすることが大切です。
デパートで案内板を見る時、まず何をしますか?
『現在地』を探しますよね?
そして、目的地を見つけて、そこまでどうやって行くか考えると思います。
それと同じです。
ゴールにたどり着くためには、『現在地』と『ゴール』と『そこまでの道』が必要ということです。
目標までの道のりが定量的に把握できる
ただ漠然と『よし、とりあえず勉強頑張ろう!』と思って勉強しても、勉強のベクトルが間違っていたら、無駄な努力になってしまします。『この方向であっているのか?』ということを確認し、進むことが無駄なく目的地へ進むための最適解となります。定性的ではなく定量的に目標を立てることによって、CHEAKのステップでも活きてきます。
仮に、目標を達成できなくて、その原因を追究しようとしたときに、定量的な目標を立てていなかったらどうでしょうか?
『今回、目標達成できなかったのは努力が足りなかったからだな。次はもうちょっと頑張ろう。』
いかがでしょうか?これでは、次もおそらく失敗するでしょう。なぜなら失敗原因が明確になっていないからです。
『今回、目標達成できなかったのは、意味の分からない英単語が1問の長文の中に10個以上あったからだ。次は英単語の知識を200語増やして、長文の中に出てくる意味の分からない英単語の数を3個以下にしよう。』
前者よりも後者の方が成功しそうですよね。
継続してサイクルを回すことで確実に成果が出る
PDCAサイクルを継続して回していくことによって、PLANの立て方、どうすれば成功しやすいかといったノウハウが自分の中に溜まっていきます。さらに、CHEAKの精度も向上し、原因分析が的確になっていきます。そうすることで少しずつPLAN→DO→CHEAK→ACTのサイクルを効率的に回せるようになり、成果が出やすくなっていきます。
PDCAサイクルを学ぶためにオススメの本
PDCAサイクルを日常で使えるようにするためにオススメの本を2冊ご紹介します。
おすすめの2冊
●鬼速PDCA
●孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA
上記の2冊はとても分かりやすく読みやすいのでおすすめです。
これらは今ならオーディオブックで無料で読むことができますので気になった方は是非読んでみてください。
オーディオブックについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
Amazon Audible(オーディブル)とは?【オーディオブックの使い方・メリット・料金を初心者の方へ詳しく解説】
》オーディブルで無料で読むまとめ
いかがだったでしょうか?今回はPDCAサイクルの話ということでした。少しでもこの記事が役にたってくだされば幸いです。