本記事ではこのような疑問を解決していきます。
✔本記事の内容
・セカンドライフとは?
・メタバースとセカンドライフ違い
・なぜセカンドライフはインフラにならなかったのか
・メタバースが成功するために必要なこと
今回は「メタバースとセカンドライフの違い」をわかりやすく解説していきます。
2020年以降、メタバースがホットワードとなっていますが、「本当にメタバースって成功するの?」と疑問を抱える方もいるかと思います。
本記事を読むと、「メタバースとセカンドライフの違い」と、「なぜセカンドライフはインフラにならなかったのか?」「メタバースが成功するために必要なこと」がわかりますよ。
結論、「セカンドライフの失敗点が解消されたメタバースは成功する」と考えられます。
メタバース上では「暗号資産(仮想通貨)」を利用して価値のやり取りをしますので、今後、メタバース世界を楽しむためにも、今のうちに暗号資産(仮想通貨)取引所の口座開設をしてしまいましょう。
セカンドライフとは?
セカンドライフは3DCGで構成されたインターネット上に存在する仮想世界です。
2002年にβ版が登場し、2003年に正式リリースとなりました。2006年に日本経済新聞の1面を飾ったことで有名企業が参入し、ブームとなりました。
2007年のアクティブユーザーの数は100万人ほどです。
セカンドライフは仮想空間内での交流を目的としたサービスであり、ゲーム内通貨を利用してモノやサービスを売買したり、コミュニケーションが取れることが特徴のプラットフォームです。
メタバースとセカンドライフの違い
メタバースとセカンドライフの違いについて以下の表にまとめます。
メタバース | セカンドライフ | |
①流行した年 | 2021年~ | 2006~2007年 |
②対応するデバイス | PC,スマートフォン | PC |
③仮想世界でのコミュニケーション | 〇 | 〇 |
④仮想世界でのイベント参加 | 〇 | △(イベントが少ない) |
⑤参加できる人数 | 〇(人数制限なし) | △(人数制限あり) |
⑥アバターのカスタマイズ | 〇 | 〇 |
⑦建築物の作成 | 〇 | 〇 |
⑧現実世界へのお金の還元 | 〇 | 〇 |
⑨土地やモノの売買 | 〇 | 〇 |
⑩有名企業の参入 | 〇 | 〇 |
⑪VR端末の適用 | 〇 | × |
上記のような形です。
メタバースについて詳しく知りたい方はメタバースとは何か?【初心者にわかりやすく解説】にて分かりやすくまとめていますよ。
「メタバースって何?」という初心者の方は以下の書籍が大変おすすめです。
イラスタや写真が多くとても読みやすいので紹介しておきます。
なぜセカンドライフはインフラにならなかったのか
「なぜセカンドライフがインフラにならなかったのか」について解説していきます。
その理由は以下の5つです。
①コンピュータのスペックが低かった
②1つのワールドに入れる人数が少なかった
③当時はネットにお金を使う文化が浸透していなかった
④今よりもVR技術が未熟だった
⑤ユーザーが集まれるイベントが少なかった
上記の通りです。1つずつ解説していきます。
①コンピュータのスペックが低かった
1つ目は「コンピュータのスペックが低かった」ということです。
セカンドライフを快適に遊ぶためには「ハイスペックのPC」と「それなりに太い回線」が必要となります。
しかしセカンドライフが流行った2007年頃は、まだハイスペックなPCは価格が高く、今よりもスペックが劣るものしかありませんでした。
そのため、多人数がセカンドライフにログインするとアバターがかくつくこともあり、快適に遊べませんでした。
②1つのワールドに入れる人数が少なかった
2つ目は、「1つのワールドに入れる人数が少ない」ということです。
セカンドライフは1つのワールドに入れる人数が最大で50人でした。
仮想空間のメリットは「空間の制限がない」ということにありますが、当時のセカンドライフはその仮想世界のメリットを生かし切れていませんでした。
③当時はネットにお金を使う文化が浸透していなかった
3つ目は「当時はネットに課金する文化が浸透していなかった」ということです。
今はスマホが普及しており、さらにサブスクサービスを展開する企業も多く、「スマホゲームへの課金」「サブスクサービスへの課金」というものに抵抗感を感じる人は少ないです。
当時は、「モノそのものを所有すること」に価値を感じている人が多く、仮想世界へお金を使うという文化が浸透していなかったためセカンドライフはインフラになりませんでした。
④今よりもVR技術が未熟だった
4つ目は「VR技術が未熟だった」ということです。
仮想世界は「非現実・非日常」の体験ができることがメリットの1つです。
その体験をするためにVR技術を利用した「没入感の高さ」を味わうことができるのがメタバースのメリットですが、セカンドライフが流行したころはVR技術が未熟であり、成功することがありませんでした。
⑤ユーザーが集まれるイベントが少なかった
5つ目は「ユーザーが集まれるイベントが少なかったから」です。
セカンドライフではユーザー同士がコミュニケーションを取れる仕組みはありましたが、著名人主催によるライブイベントや講義がありませんでした。
そのため、ユーザー同士の共通の目的が存在せず、大流行には至りませんでした。
メタバースが成功するために必要なこと
ここまで、セカンドライフがインフラにならなかった理由を解説してきました。
ここでは「メタバースが成功するために必要なこと」を解説していきます。
①非現実・非日常体験を提供すること
②安心・安全に利用できること
③初期投資を安く抑えられるようになること
1つずつ解説していきます。
①非現実・非日常体験を提供すること
仮想世界の最大のメリットは「非現実・非日常体験」ができることです。没入感の高いVRゲームの登場や、人数制限のないコンサート・スポーツ観戦ができるようになることが必要です。
②安心・安全に利用できること
現状、メタバースゲームは海外で登場したものが多いため、日本語対応しているものが少ないです。
またNFT等は詐欺や偽サイトが多いのも現状です。
そういった危険なものが少なくなり、安心して利用できるようになることがメタバース成功に必要です。
③初期投資を安く抑えられるようになること
VR端末や仮想通貨にある程度の初期投資が必要となります。
今売られているVR端末は以前よりは価格が安くなりましたが、まだ気軽に購入できる価格(6万円弱)ではありません。
もっと手軽にメタバース世界を楽しめるようになればメタバースは普及すると考えられます。
「Meta Quest 2」というVR端末を利用すればVR世界を体験することができるので、興味がある方は是非体験してみてください。
まとめ
本記事では「メタバースとセカンドライフの違い」を解説してきました。
メタバースはセカンドライフよりも多くのメリットがあるため、セカンドライフと同じ轍は踏まないと予想されます。
本記事をご覧になりメタバースに興味を持っていただけたら幸いです。