本記事を読んで分かること
①研究室選びのポイントがわかります。
②研究室に配属された後、後悔しにくくなります。
理系大学生にとって、研究室に配属されてからが「本当の大学生活」と言っても過言ではありません。
だからこそ、研究室選びは失敗したくないですよね。
今回は研究室選びに迷っている人に是非参考にしていただきたいです。
それでは早速始めていきます。
研究室選びのポイント10選
その①:教授(指導教員)との相性【重要度:★★★★★】
研究室選びで一番重要なのが「教授(指導教員)との相性」です。
これは絶対に外してはいけません。
なぜなら、教授は研究室の長であり(研究室は教授のもの)、自分が研究室に在籍している間は一番お世話になる人だからです。
研究室に配属してから卒業するまでの間には様々なイベントが待ち構えています。
定期的に開かれる雑誌会(論文読んで内容まとめて発表するやつ)、自分の研究の進め方や結果のディスカッション、学会参加、卒論、etc…
このようなイベントでは必ず教授と綿密に会話することになります。その時に教授と相性が良くなかったら、協力的でないとめちゃめちゃ厳しいです。
研究室にいる間、教授は変わることはありません。相性が良い教授の研究室に行くようにしましょう。
とは言っても「教授との相性なんてどうやって調べたらいいの?」と思いますよね。
方法を以下にまとめますので是非参考にしてみてください。
①:教授の講義を実際に受講してみて喋り方・教え方・雰囲気を確認する
②:研究室にいる学生から教授のことを聞いてみる
主な方法としては上記の2つですね。
どんな教授もだいたい講義を受け持っているので、実際にその教授の講義を受けて自分がどう感じるかを確認してみるのが大切です。
それに加えて、研究室の学生に生の声を聞くというのも忘れてはいけません。
教授によっては「外面はいいけど、研究室の学生には厳しい」ということもありますので気を付けてくださいね。
その②:在籍している学生はどんな感じか【重要度:★★★★☆】
どのような学生が在籍しているかを確認することも大切です。
研究室生活では学生同士の交流が最も多くなります。
実験の指導なども教授が直々に教えることもありますが、大抵は先輩から教わることがほとんどです。
なので、実際に関わる学生がどういった人たちなのかということはとても大切です。
主な確認ポイントは以下の通りです。
①大学院生はどのくらいの人数いるか?
②特に博士学生はどのくらい在籍しているか?
③在籍している学生の成績はどのくらいか?
④所属している学生のタイプはどういった感じか?
⑤どの程度の人数が在籍しているか?
上記の4つですね。
所属している大学院生が多い=研究室の研究のレベルが高いということです。
また、所属している学生がアクティブなタイプなのか?おとなしい人が多いのか?この辺は確認しておきましょう。自分が過ごしやすい環境を選んだ方が良いです。
その③:研究の内容に興味が持てるか【重要度:★★★★☆】
研究室は研究をする場所ですからね。
自分が興味がある研究をやっている研究室へ行きましょう。
ただ、配属したばかりの頃は研究テーマを自分で決められることはほとんどありません。
大抵は教授(もしくは指導教員)が考えたテーマから学生が選ぶことがほとんどです。
自分がやりたい研究ができることはほとんどありませんのでそれは知っておきましょう。
その④:コアタイムはどうなっているか【重要度:★★★★☆】
コアタイムとは「学生が研究室にいなければならない時間帯」のことです。
ちなみに僕が所属していた研究室では「9:00~18:00」がコアタイムでした。つまり、朝9時には研究室に行き、18:00以降に帰宅する、ということです。
このコアタイムは研究室によって異なりますので事前に確認しておくようにしましょう。
コアタイムが決まっているがある程度融通が利くところもあるので先輩に聞くのが一番良いです。
その⑤:アルバイトとの両立は可能か?【重要度:★★★☆☆】
大学生の中にはアルバイトをしている人が多いと思います。
研究室によっては「研究が忙し過ぎて全然アルバイトができない」というところあります。
アルバイトをしようと考えている方は事前に以下のことを確認しておきましょう。
①アルバイトとの両立は可能か?
②アルバイトをやっている学生はどのくらいいるか?
③アルバイトを理由にコアタイム前に研究室を抜けることはできるか?
この辺は事前に確認しておきましょう。
アルバイトOKとなっていても、在籍している学生がほとんどアルバイトをしていなくて、「バイトなんで帰ります。」と言いにくい雰囲気だったりする場合もありますよ。
その⑥:就職活動に協力的か?【重要度:★★★☆☆】
理系大学生の多くが卒業が就職の道へ進むと思います。
当然、就職活動をするわけですが、それに協力的かどうかはしっかりと確認しておきましょう。
就活に協力的な研究室だと「就活のための休み」を容認してくれたり、雑誌会を免除してくれたりしますが、厳しい研究室だと「就活なんかで研究室を休むな」と言われるところもあります。
その研究室が就職活動に協力的かを判断する方法は以下の通りです。
①研究室のホームページを確認し、卒業後どういった企業へ就職しているか確認する
②在籍する学生へ就活事情を聞いてみる
③教授推薦でどういった企業へ行けるか確認する
上記の通りです。
力を持っている教授は各方面へコネをもっており、推薦で良い企業へ行かせてもらえる可能性もありますのでよく確認しておきましょう。
その⑦:研究成果は出ているか?【重要度:★★★☆☆】
研究室の目的は研究成果をあげることです。
では研究成果とは一体何かというと、それは「論文をどの程度執筆しているか」ということです。
研究成果は学術論文として論文誌に掲載されてはじめて成果になります。
確認方法は以下の通りです。
①大学のホームページや研究室のホームページを見て、どの程度論文が掲載されているか確認する
②学生が論文を執筆する環境にあるか
③学会へはどの程度参加することができるか
上記の3点を確認しましょう。
その⑧:研究資金は潤沢か?【重要度:★★★☆☆】
研究資金が多いということは「新しい設備」や「最新設備」「研究備品」をより多く購入することができるということです。
それはつまりどういう良い事があるかというと以下の通りです。
①:最先端の研究に携われる
②:自分のやりたいことができる
③:学会参加の際に交通費を負担してくれる
こんな感じですね。お金があればそれだけ好きな研究・最先端な研究ができるのでなるべく資金が潤沢な研究室へ行くようにしましょう。
ではその研究室の資金が潤沢かどうかを判断する方法をお伝えします。
①教授が著名な方かどうか
②企業との共同研究が多いか
上記の2点です。その分野で著名な先生であれば、お金は集まってきますし、企業と共同研究を多くやっていればそれだけ企業からお金を貰っているということです。
その⑨:研究室のホームページは更新されているか?【重要度:★★☆☆☆】
研究室のホームページが定期的に更新されているかどうかも確認するようにしましょう。
なぜホームページを更新しているかが重要かというと以下の4つが挙げられます。
①学外(特に企業)へ向けて研究室の実績をアピールしており、資金を調達する意思がある
②学外から優秀な研究員を募集しようとしている
③優秀な学生を集めようとしている
④ホームページを更新するだけの余裕がある
コマーシャルやバイトの募集もそうですが、商品を売ろうとしたり、外部から優秀な学生を集めようと思った時は当然「広告」に力を入れますよね。
研究室も同じです。ホームページを定期的に更新しているということは「研究室を学内/学外へ向けて積極的にアピールしている」ということです。
そういった研究室に行ったほうが質の高い研究をすることができます。
その⑩:研究室のイベントはあるか?【重要度:★☆☆☆☆】
最後は研究室のイベントがあるかどうかということです。
スポーツ大会やBBQや山登り、忘年会などのイベントが定期的に開催されるのかどうか確認しましょう。
研究室生活は「人間関係」が非常に大切になってきます。
イベントが定期的に開催される研究室は人間関係が良好なことが多いのでそういった研究室へ行くと楽しめますよ。
まとめ
いかがでしょうか。
理系大学生にとっては「研究室に入ってからが本番」です。
研究室選びさえ間違えなければとても有意義な学生生活になること間違いなしです。
是非皆さんも本記事を参考にして楽しい研究室ライフを謳歌してください!